Česká centra, Czech Centres

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プログラム

2006/10/31

チェコセンター所長インタビュー 

- 日本には以前にチェコの文化を紹介する同じような文化センターがあったのですか? 

 

1918年のチェコ共和国建国以来、チェコと日本の公式な外交はありましたが、文化センターは今まで存在しませんでした。 しかし、日本にはチェコと日本の交流を目的とした非営利団体が幾つかあります。

 

- 日本におけるチェコ文化の知名度はどうですか? 

 

日本ではチェコのクラシック音楽がよく知られており、チェコフィル、スメタナカルテットという名称はこの土地に根付いています。 多くの日本人はスメタナを知っています。 なぜなら、小学校一年生の義務教育課程でモルダウが扱われるからです。 生徒たちはモルダウを日本語の歌詞で歌う練習をします。 ドボルザークの交響曲第9番(第2楽章「遠き山に日は落ちて」)は夕方5時に街の通りから聞こえてくることがあったり、例えばデパートの閉店時間に流れたりもします。 ヤナーチェックやマルティヌーも知られています。 チェコのアニメーション映画も日本では有名で、例えば、ティールロヴァー、ゼマン、トゥルンカ、バルタなど、そして、シュルレアリストであるヤン・シュヴァンクマイエルのファンもたくさんいます。 これらの芸術家たちの映画は日本でもDVDになっています。 チェコ映画のファンはメンツルの作品(Ostřesledované vlaky 「厳重に監視された列車」, Vesničko má středisková 「スィートスィートヴィレッジ」)やスヴィエラークの作品(Kolja 「コーリャ愛のプラハ」, Tmavomodrý svět 「ダークブルー」)、そしてフジェベイクの作品(Musíme si pomáhat 「この素晴らしき世界」, Pelíšky 「心地よい部屋」, Horem pádem 「ホレム・パーデム」)も知っています。 チェコの作家(チャペック、クンデラ、フラバルなど)の本も数多く日本語に翻訳されています。 写真や本の装丁を含むチェコのアヴァンギャルドにも日本人は大いに興味を寄せています(ヨゼフ・チャペック、シュティルスキー、トワイヤンなど)。

 

- 日本人の観客はどうですか?

 

概して、大変厳しいです。 日本人は一流の物に慣れています。 西側の文化や生活様式は日本において、よく知られています。 私自身の10年間の日本生活の経験から判断すると、まさにその西側の物とは異なる魅力をチェコの文化は持っていると思います。 日本人はディテールにこだわり、形式に基づいた何百年にも渡る歴史、伝統への強い執着があります。 チェコにも見られるこのような共通点が日本人をチェコ文化に引き付けているのだと思います。

 

- チェコセンターはどれくらいの広さですか?

 

地下一階にはマルチメディア設備を備えた約60㎡の多目的ホール、一階には受け付けとインフォメーションセンター、2階には事務室があります。 さらに今後徐々に閲覧室を整備し、DVD視聴覚室を設ける予定です。 閲覧室については、チェコの出版社 Paseka, Argo, Zlazý řez, Libri のスポンサー協力を得て出来たものです。  チェコセンターは平日9時から17時までの開館となっています(チェコ大使館に同様)。 

 

- チェコセンターはどのような場所にありますか?

 

チェコセンターは東京の駐日チェコ共和国大使館の敷地内にあります。 東京中心部のこのエリアは美しく、各国公館の集まった場所で、プラハの Ořechovka のようなところです。

 

- その建物はチェコ人建築家によるものですか?

 

そうです。 70年代初頭の建築で、建築家イヴァン・スカーラが旧チェコスロバキア大使館として、設計したものです。 その時代にしては大変珍しく、モダンなもので、外国公館としてチェコ人建築家が建てた中では最も意義深いものの一つです。 今日まで若いデザイナーや建築家を引き付けてきました。 興味深いのは、東京にアトリエのあるチェコ人建築家アントニーン・レイモンドもこの設計を手がけたという点です。  周辺には、ヤン・レツルが20世紀前半に設計した聖心女子大学もあります。

 

- チェコセンターのオープニングはどのようなものになりますか?

 

最初のプロジェクトは10月30日にスタートします。 横浜で開かれるチェコ映画祭がそれにあたります。 2006チェコ映画祭実行委員会、チェコ大使館、日本の文化庁の協力の下、開催します。 フェスティバルの二日前にはシンポジウムも開かれます。 またこのシンポジウムは早稲田大学演劇博物館との共催でもあります。

 

- どのような方がこのシンポジウムに参加しますか?

 

早稲田大学演劇博物館館長の竹本幹夫氏、映画監督の中村高寛氏、チェコ国営テレビとNHKの共同プロジェクト(Rajská zahrada - ヤン・レツルを取り上げた映画)でも有名な元NHKの佐々木昭一郎氏、チェコ側からは、駐日チェコ大使ヤロミール・ノヴォトニー氏、映画監督のヤン・フジェベイク氏が参加します。 期間中、Šakalí léta 「ジャッカルの日」、Musíme si pomáhat 「この素晴らしき世界」、 Pelíšky 「心地よい部屋」、Horem pádem 「ホレム・パーデム」が日本語字幕でお楽しみ頂けます。

 

- 12月初旬にチェコセンターの招聘で有名な映画製作者が来日するとのことですが。 

 

その通りです。 12月初旬までヤン・シュヴァンクマイエル氏の新シリーズ Alenka の展覧会が開かれます。 これは偶然の選択ではなく、シュルレアリストであるシュヴァンクマイエル氏がルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」にインスピレーションを得た20以上のコラージュを作成していたからです。 これらの作品はそれらの本の新しい日本語翻訳本の挿絵として使われることになっています。 チェコセンターでのこの展覧会はシュヴァンクマイエルのファンにとって、先取りとなるでしょう。

これ以外にも、大使館中庭にガラス作品がお目見えします。 ボジェック・シーペックの日本人マネージャーである長谷川氏がこのチェコの有名な芸術家の作品を貸して下さいました。 ガラス製の肉、サラミ、野菜、魚など様々な食材が織り成す展示となります。

12月にはダニエル・シュペルルの写真展、そしてフランチシェク・スカーラの写真漫画展を行う予定です。

 

 

チェコセンター所長 ペトル・ホリー 

 

プラハ・カレル大学哲学部極東研究科日本学科を卒業後、1998年から2000年に東京学芸大学へ留学、その後、早稲田大学文学研究科にて歌舞伎を研究、2006年同大学大学院博士課程を卒業。 2004年から2006年まで同大学において、助手を務める。

日本語、日本文化への傾倒は、日本語の響きに魅せられ、高校2年より日本語を学び始めたところから始まる。 後に、Dr. Krouský, Doc. Švarcová, Dr. Kraemerová, Dr. Geisler に師事し、Dr. Libuše Boháčková, Dr. Libor Hájek の講義も受ける。 大学一年の時に日本基金の奨学金により、日本を訪問、その際に東京銀座の歌舞伎座にも足を運ぶ。 その経験が後の彼の進む方向を決めることとなる。 歌舞伎への傾倒は今日まで変わらず、チェコにおける東南アジア演劇研究の第一人者である Doc. Dana Kalvodová のもとで書き上げた卒業論文のテーマともなった。

早稲田大学在籍(1993-1994、2000-2006)の好機により、東南アジア唯一の同大学演劇博物館、2006年12月に中国と日本の演劇のトレンドを取り上げる第三回国際演劇シンポジウムを開催するプラハのDAMU(プラハ芸術大学演劇学部)との長年に渡るコンタクトを持つ。  

開催場所:

2-16-14 Hiroo
150-0012 Tokyo, Shibuya-ku
Japan

日時:

2006/10/31

主催:

チェコセンター


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